ニュース速報

ビジネス

ドル111円前半、押し目買い支えに底堅い

2017年07月24日(月)15時37分

 7月24日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の111.08/10円だった。午前に一時110円後半へ下落したが、国内勢の押し目買いを支えに下げ渋った。午後には株価の下げ縮小を眺めながら、やや持ち直した。写真は2010年9月撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の111.08/10円だった。午前に一時110円後半へ下落したが、国内勢の押し目買いを支えに下げ渋った。午後には株価の下げ縮小を眺めながら、やや持ち直した。

午後のドル/円は、110円後半では押し目買いが観測された一方、「積極的にドルを買い上がる材料に乏しく、上値の重い地合いは継続しそう」(国内金融機関)との見方が出ていた。

日経平均株価が下げを縮めた場面では、一時111.14円に上昇した。午前中の下落でも一目均衡表の雲の下限付近でいったん下げ止まったことから「少なくとも東京市場では底堅いと見られているようだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。

国際通貨基金(IMF)は24日、世界経済見通しを改定。2017年の世界成長率見通しを3.5%、18年は3.6%とし、4月時点の予想を維持した。「世界経済の成長率見通しを巡るリスクは短期的にはおおむね均衡しているが、中期的なリスクは引き続き下向き」と指摘している。

市場では「トランプ期待の後退やユーロ圏の回復基調などが織り込まれており、意外感はない」(別の国内金融機関)との声が聞かれた。

午前のドル/円は、午前9時過ぎにかけて110.77円まで下押しした後は下げ渋り、正午にかけて111円を回復。「国内輸入企業や機関投資家などからそこそこ買いが入っていた」(さらに別の国内金融機関)という。

ただ、市場では「国内勢はドル買いに対して自信を持てていない」(邦銀)との声も聞かれた。今週は26日にトランプ・ジュニア氏が上院司法委員会で証言する予定。米大統領選へのロシアの干渉疑惑やトランプ陣営とロシアの共謀の可能性について質問される見通しで、疑惑が一層強まる可能性が警戒される。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 111.08/10 1.1668/72 129.62/66

午前9時現在 110.93/95 1.1679/83 129.56/60

NY午後5時 111.12/14 1.1661/65 128.57/61 

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

インドネシア中銀、2会合連続金利据え置き ルピア安

ワールド

政府・日銀、高い緊張感もち「市場注視」 丁寧な対話

ビジネス

オランダ政府、ネクスペリアへの管理措置を停止 対中

ワールド

ウクライナに大規模な夜間攻撃、10人死亡・40人負
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 10
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中