ニュース速報

ビジネス

米国株は反発、前日の急落から値を戻す

2017年05月19日(金)06時41分

 5月18日、米国株式市場は主要株価指数が反発して取引を終えた。3月撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 18日の米国株式市場は主要株価指数が反発して取引を終えた。インターネットに関する規制を緩和する動きや堅調な経済指標に下支えされ、過去8カ月超で最大の下げとなった前日から持ち直した。

トランプ大統領がフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)とロシアの関係を巡る捜査を打ち切るよう求めていたとの報道を受け、投資家は依然としてワシントンの政界の動きに強く注目している。

米司法省は17日、昨年の米大統領選でトランプ陣営とロシアが結託した疑惑を巡る捜査を統括する特別検察官に、元連邦捜査局(FBI)長官のロバート・モラー氏を任命した。

オークブルック・インベストメンツのジャンナ・サンプソン共同最高投資責任者(CIO)はモラー氏が任命されたことで、投資家の懸念は和らげられそうだと指摘。「(捜査の)結果がどうであれ、正確で偏りのない結果だと信頼できるとの印象を持たれるだろう」と述べた。

こうした中、米連邦通信委員会(FCC)は「ネットの中立性」に関する規制を撤廃する計画を進めることを可決した。これを受けて通信株が買われ、S&P電気通信サービス株指数<.SPLRCL>は1.2%上昇した。

個別銘柄では、ネットワーク機器のシスコシステムズが7.2%安。同社が示した今四半期の売上高見通しはアナリスト予想より低い水準だった。

小売りのウォルマート・ストアーズは3.2%高。同社の四半期決算は、利益がアナリスト予想を上回った。

この日発表された経済指標では、フィラデルフィア地区連銀が発表した5月の業況指数は上昇。同指数は前月まで2カ月連続で低下していた。また労働省が発表した週間新規失業保険申請件数は労働市場の強さを示す内容だった。

ただ、ニューヨーク中心部マンハッタンのタイムズスクエアで車両が猛スピードで歩道に突っ込み、1人が死亡、22人が負傷した事故を受け、主要株価指数が上げ幅を縮小する場面もあった。テロではないとみられている。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.03対1だった。ナスダックも1.36対1で上げ銘柄が下げ銘柄を上回った。米取引所の合算出来高は約81億6000万株で、直近20営業日の平均である69億9000万株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 20663.02 +56.09 +0.27 20579.65 20759.20 20553.45 <.DJI>

前営業日終値 20606.93

ナスダック総合 6055.13 +43.89 +0.73 5998.46 6073.45 5996.82 <.IXIC>

前営業日終値 6011.24

S&P総合500種 2365.72 +8.69 +0.37 2354.69 2375.74 2352.72 <.SPX>

前営業日終値 2357.03

ダウ輸送株20種 8818.58 +34.84 +0.40 <.DJT>

ダウ公共株15種 700.70 +2.46 +0.35 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1049.29 +19.46 +1.89 <.SOX>

VIX指数 14.66 -0.93 -5.97 <.VIX>

S&P一般消費財 705.45 +4.18 +0.60 <.SPLRCD>

S&P素材 325.48 -0.02 0.00 <.SPLRCM>

S&P工業 558.61 +0.90 +0.16 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 564.62 +0.37 +0.07 <.SPLRCS>

S&P金融 383.33 +1.19 +0.31 <.SPSY>

S&P不動産 194.68 +0.44 +0.22 <.SPLRCREC

>

S&Pエネルギー 492.05 -0.56 -0.11 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 863.41 +3.56 +0.41 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 155.15 +1.85 +1.21 <.SPLRCL>

S&P情報技術 940.20 +5.46 +0.58 <.SPLRCT>

S&P公益事業 262.18 +1.01 +0.39 <.SPLRCU>

NYSE出来高 10.18億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19610 + 40 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 19605 + 35 大阪比 <0#NIY:>

(ロイターデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国特別検察官、尹前大統領の拘束令状請求

ワールド

ダライ・ラマ、「一介の仏教僧」として使命に注力 9

ワールド

台湾鴻海、第2四半期売上高は過去最高 地政学的・為

ワールド

BRICS財務相、IMF改革訴え 途上国の発言力強
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚人コーチ」が説く、正しい筋肉の鍛え方とは?【スクワット編】
  • 4
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 5
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 8
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 9
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 10
    「登頂しない登山」の3つの魅力──この夏、静かな山道…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中