ニュース速報

米卸売在庫、8月0.2%増 売り上げは横ばい

2019年10月10日(木)01時01分

[ワシントン 9日 ロイター] - 米商務省が9日発表した8月の卸売在庫は前月比0.2%増と、前月発表の速報値(0.4%増)から下方改定された。第3・四半期も在庫投資が国内総生産(GDP)の重しとなることを示唆した。

7月の卸売在庫は0.2%増だった。

8月の前年同月比は6.2%増。

GDP算出に利用される自動車を除いた卸売在庫は前月比0.2%増だった。

在庫は昨年第3・四半期から今年の第1・四半期まで勢い良く伸びた後、減速している。過剰在庫に伴い製造業受注が減り、製造業の低迷につながった。

在庫の積み上げペースは第2・四半期に減速し、GDPは年率で2.0%増にとどまった。在庫の伸びが減速した背景には、個人消費の加速もある。

また、米中貿易摩擦が続く中で景気見通しが暗く、企業は在庫管理に慎重だ。

第1・四半期GDPは年率で3.1%増だった。第3・四半期の予想は1.5ー2.0%増となっている。

8月の卸売在庫の内訳は、自動車が0.1%増だった。前月は0.7%増加していた。ハードウエアは1.8%増と、18年10月以来の大幅な伸びだった。機械と衣料、電気製品、木材も増えた。

一方、家具と専門機器は減少。石油製品は4.5%減と、18年12月以来の大幅なマイナスだった。前月は0.9%減だった。

8月の卸売売上高は前月から横ばいだった。前月は0.2%増加していた。8月は自動車が0.8%増。前月は0.5%増加していた。衣料は5.1%減と、1年ぶりの大幅な落ち込みだった。前月は2.1%減だった。

8月の売り上げペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は前月同様1.36カ月だった。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ホワイトハウス、女性記者を「子ブタ」と呼んだトラン

ワールド

タイ経済は非常に安定、第4四半期の回復見込む=財務

ワールド

EUと南アが重要鉱物に関する協力協定、多国間主義維

ビジネス

BNPパリバ、中核的自己資本比率目標引き上げ 27
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 7
    中国の新空母「福建」の力は如何ほどか? 空母3隻体…
  • 8
    幻の古代都市「7つの峡谷の町」...草原の遺跡から見…
  • 9
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 10
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中