ニュース速報

伊首相、EU財政規律の柔軟な適用要請 新政権発足後初会談

2019年09月12日(木)00時58分

[ブリュッセル 11日 ロイター] - イタリアのコンテ首相は11日、訪問先のブリュッセルでフォンデアライエン次期欧州委員長と会談し、イタリアがより長い時間をかけて債務削減に取り組めるよう要請した。

イタリアでは10日、上院が下院に続き「五つ星運動」と「民主党」で構成される新政権を承認。 コンテ首相は新政権発足後初めてブリュッセルを訪れ、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委に対し、EUの財政規律の柔軟な運用のほか、移民・難民に関する規則の変更を改めて要請した。

コンテ首相は記者団に対し「われわれは債務削減を目標に掲げているが、経済を成長させ、投資を促進しながら削減していきたい」とし、財政目標達成には「時間が必要だ」と訴えた。

このほか、イタリア政府が長期的な視野で改革を実行できるよう、EUとの協定を求めていることも明らかにした。これにはEU財政規律のより柔軟な解釈が必要になる可能性がある。

イタリアの財政赤字目標の対国内総生産(GDP)比率については、新政権が同比率を2.3%前後に引き上げる意向であることが関係筋の話で明らかになっている。前政権がEUと合意した19年の財政赤字の対GDP比率は2.04%。現時点で20年の目標は2.1%となっている。

イタリア政府は10月中旬までにEUに対し20年予算を示す必要があるが、コンテ首相は同年の債務や赤字の目標については何も明示しなかった。

コンテ氏とフォンデアライエン氏の会談について、EU当局者は「イタリアの新たな政治情勢が議題に上がった。移民・難民問題や経済についても取り上げられたが、具体的な結論は出ていない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ウクライナ和平「断念せず」 引き続き関

ワールド

トランプ氏、27日にアイオワ州訪問 演説で生活費高

ワールド

ロシアとの高官協議、来月1日再開の見通し=ゼレンス

ワールド

トランプ氏、ミネソタ州知事と協議 地裁は移民摘発停
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 5
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 6
    「20代は5.6万円のオートロック、今は木造3.95万円」…
  • 7
    中国、軍高官2人を重大な規律違反などで調査...人民…
  • 8
    私たちの体は「食べたもの」でできている...誰もが必…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質…
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 10
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中