ニュース速報

ドル106円半ば、円高一服

2019年08月21日(水)15時57分

[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の106円半ば。海外市場で緩やかに進んだ円高は一服。ドルは106.55円まで切り返した。

東京市場のドルは106円前半から半ばへじりじりと上昇。特段の手がかりはなかったものの、アジア時間の取引で米国金利が小幅に上昇したことが、前日緩やかに売られたドル/円の買い戻しにつながったという。

ただ、この日も売買は持ち高調整が中心。市場の関心は今週末に米ワイオミング州ジャクソンホールで行われる米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の講演に集中している。「9月FOMCでの追加利下げが示唆されれば、米長期金利は素直に低下し、ドル安/円高が進むだろう」(FX会社)という。

相場への直接的な影響は限られたものの、この日話題となったのは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の損失計上。ブルームバーグが20日、水野弘道理事兼最高投資責任者(CIO)の発言として、過去3カ月の間に株式と債券、為替ポジションで損失を出したと伝えた。

水野氏は、米最大の年金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)の理事会で、株式で損失を被る際には債券で利益が得られるのが分散投資の特徴だが、あらゆる資産で損失を出し、為替差損も被る状況は、これまで起きたことがないと説明したという。

市場では、前週にドルが105円割れ目前に迫った場面で、国内大手投資家からまとまった買いが入ったとの観測が相次いでいた。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 106.51/53 1.1094/98 118.18/22

午前9時現在 106.26/28 1.1095/99 117.91/95

NY午後5時 106.22/24 1.1099/02 117.90/94

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

タイとカンボジア、攻撃停止で合意とトランプ氏 12

ビジネス

FRB現行策で物価目標達成可能、労働市場が主要懸念

ワールド

トルコ大統領、プーチン氏に限定停戦案示唆 エネ施設

ワールド

EU、来年7月から少額小包に関税3ユーロ賦課 中国
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナの選択肢は「一つ」
  • 4
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 5
    【揺らぐ中国、攻めの高市】柯隆氏「台湾騒動は高市…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 8
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 7
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中