ニュース速報

クレムリン「核兵器開発で他国に勝る」、先週にはロケット爆発事故

2019年08月14日(水)02時37分

[モスクワ 13日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)は13日、最新鋭の核兵器開発で他国に勝っているとの見方を示した。ロシア北部では先週、ロケットエンジンの爆発事故が発生し、放射線レベルの一時的に上昇した。

ロシア北部アルハンゲリスク州の軍の実験場で8日、ロケットエンジンが爆発。ロシア国営原子力企業ロスアトムは爆発により少なくとも5人が死亡し、3人が負傷したと発表した。

トランプ米大統領はツイッターへの投稿で12日、爆発事故はロシアの原子力推進式巡航ミサイル「9M730ブレベストニク」の実験中に発生したと示唆した上で、事故から「学ぶ点は多い」と指摘。米国も「同様の、しかし一段と進んだ技術」を持っているとしたほか、施設周辺のみならず、広範囲の大気状態についてロシア国民を心配させており、「良くない」状況だとした。

ロシア大統領府のペスコフ報道官はトランプ氏のコメントに関する質問に対し、核兵器開発においてロシアが最前線にあると言及。「核兵器開発に関するロシアの技術は他国が現時点で到達している水準を大幅に上回っており、かつ唯一無二のものであることをプーチン大統領は繰り返し述べている」とした。

現地報道によると、アルハンゲリスク州ニョノクサ周辺の住民に爆発事故の後処理作業中の一時的な避難勧告が出されたが、その後、取り消された。

タス通信によると、水文気象環境監視局が13日、近隣のセベロドビンスク市の放射線量が最大16倍上昇したと明かしたほか、事故の犠牲者を治療した衛生兵が検診のためにモスクワに送られた上、事故に関する秘密保持契約を結ばされたという。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日産、横浜本社ビルを970億円で売却 リースバック

ビジネス

ドイツ鉱工業生産、9月は前月比+1.3% 予想を大

ビジネス

衣料通販ザランド、第3四半期の流通総額増加 独サッ

ビジネス

ノジマ、グループ本社機能を品川に移転
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイロットが撮影した「幻想的な光景」がSNSで話題に
  • 4
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 5
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 6
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 7
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 8
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中