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メキシコ、新貿易協定の抜け穴解消へ米と対応=高官
2019年07月06日(土)03時14分
[メキシコ市 5日 ロイター] - メキシコのヘスス・セアデ北米担当外務次官はロイターのインタビューで、新たな貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の抜け穴解消へ、米国と緊密に連携して取り組んでいると明らかにした。労働・環境規定の強化を求める米議会民主党の要求に応える狙いだ。
民主党は懸念が対処されない限り、批准手続きを遅らせる構えもちらつかせている。
セアデ次官によると、紛争解決制度の抜け穴解消に焦点を当てている。
メキシコが不公正でルールに反した労働条件で製品を生産、輸出した場合、現在の合意のもとで米国は正式に貿易紛争手続きに着手することは可能だ。だが制度に抜け穴があり、メキシコが紛争パネルの設立を阻止することが理論的に可能になっているという。セアデ次官は「抜け穴解消の方策を見いだそうとしている」と話した。
ペロシ下院議長の報道官は、議会民主党にとって新協定の労働・施行規定は主要な懸念事項と指摘。「協定案のこうした重要分野強化に向け、議長は党内や米通商代表部(USTR)と連携し続けている」と述べた。
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