ニュース速報

ユーロ圏の統合深化へ取り組みのさらなる推進必要=欧州委

2019年06月13日(木)09時24分

[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州委員会は12日、各国政府はユーロ圏の統合深化に向けた取り組みを改めて推進すべきだとし、特にほとんど進展していない預金保険制度の創設に言及した。

預金保険制度やユーロ圏の共通予算など統合深化に向けた案を巡り、13日にはユーロ圏財務相会合、14日には欧州連合(EU)財務相理事会の開催が予定されており、EUの執行機関である欧州委が討議を前に新たな推進を呼び掛けた。

財務相らは、ユーロ圏の救済基金の対象拡大に向けた改革での合意や単一資本市場を構築する計画の推進も目指す。

これらの統合深化案は、EU首脳が財務相に合意を形成するよう求めてから1年が経過した今も、完全に成立したものは一つもない。

欧州委のドムブロフスキス副委員長は、記者会見で「景気改善に伴い行動意欲が弱まっている」と指摘。「EUは危機を通して構築されたといわれるが、そうである必要はない」と語った。

各国はとりわけ預金保険制度の創設を巡り対立している。ドイツは、現時点で制度が導入されれば、ドイツがイタリアの銀行危機を巡って同国の預金者を救済することになると懸念している。

ドイツは、イタリアやギリシャ、ポルトガルなどの銀行が2010─15年のソブリン債務危機後も依然として抱える帳簿上のリスクを低減することが先決との立場だ。

ドムブロフスキス副委員長は「残念ながらこの計画は引き続き行き詰まっている。具体的な進展はない」と語った。その上で、銀行の不良債権は大幅に減少していると指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、米国産大豆追加購入の可能性低下も 関税違憲判

ビジネス

トランプ関税違憲判決、米エネ企業のコスト軽減 取引

ワールド

米USTR、新たな301条調査開始へ 主要国の大半

ワールド

トランプ氏、10%の代替関税に署名 最高裁の違憲判
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 2
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 3
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由...「落葉帰根」派も「落地生根」派も
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 6
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 9
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 10
    ディープフェイクを超えた「AI汚染」の脅威──中国発…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 10
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中