ニュース速報

日経平均は大幅続伸、米国株高など支え 新元号発表前の「ご祝儀ムード」も

2019年04月01日(月)16時17分

[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸した。前週末の米国株高や31日発表の3月中国製造業PMIの予想外の改善が好感され、朝方から買いが先行。新元号公表前の「ご祝儀ムード」や財新の中国製造業PMIの改善をにらんだ上海総合指数の上昇もあり、日経平均は上げ幅を一時450円超に拡大した。午後は今晩の米ISM製造業景気指数発表を控えて様子見ムードが広がり、利益確定や戻り待ちの売りに押される形で上げ幅を縮小した。

日経平均は終値ベースで2万1500円を回復。3月22日以来の高値水準となった。

市場では、期末に落としたポジションの買い戻しが中心との見方が出ていた。「米中通商協議の進展期待もあるだろうが、ニュースに対する反応が過敏すぎる印象。具体的な話が出ていない中、上がり方が気持ち悪い」(SBI証券の投資調査部長、鈴木英之氏)との声が出ていた。

トランプ米大統領は29日、中国との通商協議は非常にうまく進んでいるとの認識を示した。[nL3N21I1DH]

TOPIXも続伸。東証33業種では、空運を除く32業種が値上がり。石油・石炭、鉄鋼、金属製品、非鉄金属、海運、輸送用機器などが値上がり率上位に入った。コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>、安川電機<6506.T>、ファナック<6954.T>などの中国関連株の上げも目立った。

そのほか個別銘柄では、ジャパンディスプレイ<6740.T>が急伸。同社は1日、資本増強に関する一部報道を受けて「総額1100億円超の資本増強について、関係者との今週中の合意を目指している」とのコメントを発表した。筆頭株主のINCJとも連携しながら外部との提携交渉を行っていると説明している。経営再建の進展に期待した買いが入った。

日銀が寄り付き前に発表した3月全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業・製造業の業況判断DIがプラス12となり、前回12月調査から7ポイント悪化した。先行きも悪化する見通しが示されたが、株式市場に目立った反応はみられなかった。

東証1部の騰落数は、値上がり1837銘柄に対し、値下がりが259銘柄、変わらずが43銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21509.03 +303.22

寄り付き    21500.89

安値/高値   21471.12─21682.94

TOPIX<.TOPX>

終値       1615.81 +24.17

寄り付き     1612.13

安値/高値    1611.71─1624.43

東証出来高(万株) 141919

東証売買代金(億円) 24846.17

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏「人生で最高の栄誉の一つ」、異例の2度目

ワールド

ブラジル中銀が金利据え置き、2会合連続 長期据え置

ビジネス

FRB議長、「第3の使命」長期金利安定化は間接的に

ワールド

アルゼンチンGDP、第2四半期は6.3%増
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 7
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中