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ドル111円後半、2カ月半ぶり高値圏で堅調
[東京 4日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の111円後半。海外でつけた2カ月半ぶり高値には届かなかったが、アジア株高を背景に底堅い動きが続いた。
週明けのドルは、NY市場終盤の水準から10銭ほど円高に振れた111.80円付近でアジア市場の取引が始まった。トランプ米大統領が2日、遊説先で「私は強いドルを望むが、わが国にとって素晴らしい強いドルを望むのであって、非常に強いために他国との取引ができなくなるような強いドルは望んでいない」と述べたことが手がかり。
発言は市場でドル高けん制と受け止められ、ドルは対円以外の通貨に対しても気配値を切り下げて、週明けの取引が本格化した。ユーロも午前の取引で1.1390ドルと、前週末の水準から20ポイントほど上昇した。
一方、アジア株高を背景に円は全般に軟調。対ドルで買いが強まった豪ドルは、79円前半から半ばへじり高となった。
ドルと円がともに売られたことで、ドル/円は売買が交錯する形でもみあいとなった。112円付近では、あすにかけてまとまったオプションが権利行使期限を迎えるため「関連売買で値が振れづらい」(アナリスト)ことも、値動きを抑制した。
ドルは前週末海外市場で112.08円まで上昇。昨年12月20日以来2カ月半ぶり高値をつけた。
ドル/円
午後3時現在 111.95/97 1.1360/64 127.20/24
午前9時現在 111.93/95 1.1373/77 127.31/35
NY午後5時 111.90/93 1.1374/79 127.19/23
(為替マーケットチーム)