ニュース速報

米国株、ダウ4日ぶり反発 米中協議への期待が買い後押し

2019年03月02日(土)09時40分

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国株式市場はダウ平均株価<.DJI>とS&P総合500種指数<.SPX>が4日ぶりに反発。米中通商協議への期待感が買いを後押しした。一方、米中の製造業統計はさえず、相場の足を引っ張った。

ハイテク株の多いナスダック総合指数<.IXIC>は10週連続で上昇し、1999年終盤以降で最長を記録した。

ブルームバーグは28日、米中首脳が最終的な通商合意締結に向け早ければ3月中旬にも会談する可能性があると報じた。

経済指標では、1月の米個人所得が前月比0.1%減と3年ぶりのマイナスとなったほか、2月のISM製造業景気指数は約2年ぶりの水準に低下した。

LPLフィナンシャル(ノースカロライナ州)のシニア市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「米中協議を巡る期待が軟調な経済指標以上に材料視された」とし、米中が通商協議で妥結できれば世界経済の見通しも改善が期待できると述べた。

S&P総合500種指数は昨年11月8日以降、初めて節目とされる2800ポイントを上回って引けた。指数は年初来で約12%上昇している。

個別銘柄ではスポーツシューズ小売大手のフット・ロッカーが一時約14%急伸。第4・四半期決算は既存店売上高が9.7%増と、市場予想の4.57%増を上回った。3四半期連続で増加し、少なくとも過去9四半期で最大の伸びを記録した。終値では約6%高。

カジュアル衣料チェーン大手のギャップは16%急騰。「オールド・ネイビー」部門の分離上場と「ギャップ」部門約230店舗の閉鎖計画を好感した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.79対1の比率で上回った。ナスダックでも1.86対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は79億5000万株。直近20営業日の平均は72億7000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26026.32 +110.32 +0.43 26019.6 26143. 25914. <.DJI>

7 92 37

前営業日終値 25916.00

ナスダック総合 7595.35 +62.82 +0.83 7587.45 7603.0 7540.7 <.IXIC>

4 5

前営業日終値 7532.53

S&P総合500種 2803.69 +19.20 +0.69 2798.22 2808.0 2787.3 <.SPX>

2 8

前営業日終値 2784.49

ダウ輸送株20種 10462.04 -5.18 -0.05 <.DJT>

ダウ公共株15種 759.16 +2.82 +0.37 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1363.13 +12.93 +0.96 <.SOX>

VIX指数 13.57 -1.21 -8.19 <.VIX>

S&P一般消費財 874.97 +7.94 +0.92 <.SPLRCD>

S&P素材 343.50 -0.55 -0.16 <.SPLRCM>

S&P工業 640.88 +0.55 +0.09 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 558.61 -0.95 -0.17 <.SPLRCS>

S&P金融 441.64 +2.38 +0.54 <.SPSY>

S&P不動産 214.47 -0.27 -0.13 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 488.65 +8.71 +1.81 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1073.74 +14.97 +1.41 <.SPXHC>

S&P通信サービス 155.20 +1.20 +0.78 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1249.02 +8.79 +0.71 <.SPLRCT>

S&P公益事業 288.07 +0.54 +0.19 <.SPLRCU>

NYSE出来高 10.10億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 21760 + 140 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 21755 + 135 大阪比 <0#NIY:>

*写真を加えました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

BofAのCEO、近い将来に退任せずと表明

ワールド

トランプ氏、反ファシスト運動「アンティファ」をテロ

ビジネス

家計の金融資産、6月末は2239兆円で最高更新 株

ワールド

アブダビ国営石油主導連合、豪サントスへの187億ド
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 5
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 7
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中