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日経平均は続落、材料不足のなか需給の思惑などで下げる
[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米国株高と為替の円安を支えに反発して始まったが、追加の買い材料がなく上値を伸ばしきれなかった。市場参加者が少なく、利益確定や戻り待ちの売りに押される形で上げ幅を縮小、マイナス転換した。日銀が日経225連動型ETFの買い入れ比率を下げるとの思惑が浮上したことも上値圧迫要因となった。TOPIX、JPX日経400などはプラス圏で引けた。
TOPIXは0.35%高。東証1部の売買代金は1兆9778億円で今年最低だった。2兆円割れは昨年9月10日以来約4カ月ぶり。セクター別では、パルプ・紙、証券、その他製品、その他金融などが値上がり率上位にランクイン。半面、ゴム製品、水産・農林、小売などは軟調だった。市場では「直近の裁定買い残や信用買い残は低水準で売りが出尽くした状態にある。累積売買高の多い2万1000円程度までは戻り余地がありそうだ」(内藤証券投資調査部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、千代田化工建設<6366.T>が安い。同社が総額1000億円規模の金融支援を要請していることが分かったと日経ビジネスが17日報じた。増資による1株利益の希薄化などを懸念した売りが出た。リズム時計工業<7769.T>も軟調だった。同社は16日、中国の子会社で不適切な会計処理や購買取引が行われた疑いが判明したと発表した。不祥事の発覚を嫌気した売りが出た。
東証1部の騰落数は、値上がり1366銘柄に対し、値下がりが682銘柄、変わらずが80銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20402.27 -40.48
寄り付き 20544.23
安値/高値 20342.46─20571.75
TOPIX<.TOPX>
終値 1543.20 +5.43
寄り付き 1546.48
安値/高値 1537.83─1549.42
東証出来高(万株) 114873
東証売買代金(億円) 19778.33