ニュース速報

日経平均は5日続伸、米株大幅高を好感 戻り待ちの売りで伸び悩み

2018年11月29日(木)15時49分

[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日続伸した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演で米国の利上げ終了時期が接近したとの見方が広がり、前日の米国市場でダウは600ドル超上昇した。米株大幅高が日本株の支えとなり幅広く買いが先行した。上げ幅は一時260円に達したが、11月8日の直近高値に接近したことで、後場は戻り待ちの売りが優勢となった。円安が一服したこともあり、大引けにかけて伸び悩んだ。

TOPIXは0.35%高。東証1部の売買代金は2兆5303億円だった。セクター別ではサービス、その他製品、空運が上昇率上位にランクインした。半面、水産・農林、鉱業、保険、食料品が値下がりした。市場では「米中首脳会談で画期的合意はないとの読みで売り方が買い戻しを急いでいない。米利上げ停止の接近は世界景気の減速感も感じさせる。良いところだけみて買い上がる相場にはなっていない」(内藤証券投資調査部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、チェンジ<3962.T>が大幅高。日本最大級のふるさと納税プラットフォーム「ふるさとチョイス」を主力事業とするトラストバンク(東京都目黒区)を子会社化すると28日に発表し、材料視された。半面、ミロク情報サービス<9928.T>は急落した。同社は28日、ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を決議したと発表した。約110億円を調達し、主に開発資金に充当する。同時に自社株買いも発表したが、将来の株式への転換に伴う潜在的な希薄化を懸念した売りが優勢だった。

東証1部の騰落数は、値上がり1301銘柄に対し、値下がりが730銘柄、変わらずが86銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22262.6 +85.58

寄り付き    22360.98

安値/高値   22241.17─22437.95

TOPIX<.TOPX>

終値       1659.47 +5.81

寄り付き     1667.16

安値/高値    1659.47─1671.73

東証出来高(万株) 130276

東証売買代金(億円) 25303.86

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米アメックス、感謝祭週の国内小売支出が9%増加=C

ビジネス

午前の日経平均は続落、朝高後に軟化 ソフトバンクG

ビジネス

米経済金融情勢の日本経済への影響、しっかり注視=米

ワールド

メキシコ、中国などに最大50%関税 上院も法案承認
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア空軍の専門家。NATO軍のプロフェッショナルな対応と大違い
  • 2
    トランプの面目丸つぶれ...タイ・カンボジアで戦線拡大、そもそもの「停戦合意」の効果にも疑問符
  • 3
    「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎の物体」の姿にSNS震撼...驚くべき「正体」とは?
  • 4
    死者は900人超、被災者は数百万人...アジア各地を襲…
  • 5
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキン…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    「正直すぎる」「私もそうだった...」初めて牡蠣を食…
  • 8
    「安全装置は全て破壊されていた...」監視役を失った…
  • 9
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 10
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中