「豊かさ」という特権を失った民主主義国

民主主義に分類できない国家の人口は、民主主義に分類できる国家の人口を上回っており、しかも非民主的国家の人口の伸び率は民主国家よりも高い。GDPについては民主国家のGDPが非民主国家を上回っているものの、完全な民主主義に分類される国家のGDPはあまり伸びておらず、欠陥のある民主主義に分類される国家の伸びが大きくなっている。

同調査において中国は独裁国家に分類されているので、中国の成長次第では独裁国家のGDPも大きく伸びる可能性がある。

第2次大戦後の社会において、豊かさというのは民主国家の特権とされており、そうであればこそ、合意形成に時間がかかるといった民主主義のコストを賄うことができた。

皮肉なことだが、経済のグローバル化とデジタル化が経済活動の垣根を低くしてしまい、未成熟な国でも成長が可能となった。このため民主主義のコストを必要としない国のほうが有利に経済活動を展開できる状況となっている。このままでは民主主義は不要という恐ろしい議論すら台頭しかねない状況だ。

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