2026年9月に自民党役員人事と閣僚人事が行われ、第2次高市改造内閣がスタートした。高市早苗首相は当初、自身のカラーを前面に出す人事を望んだとされるが、フタを開けてみると留任がほとんどであり、独自色を出すことはできなかった。だが政権の支持率はあまり下がっておらず、逆に言えば党内の意見を取り入れたことで、長期政権の道筋をつけた可能性もある。

党役員人事における最大の焦点は、萩生田光一幹事長代行の処遇であり、高市氏は政権の要として幹事長への登用を強く望んでいた。だが萩生田氏はいわゆる裏金問題を抱えていることに加え、故安倍晋三元首相のカラーが強く、党内からは慎重な意見が出ていた。また、小林鷹之政調会長は、同じ保守派とはいえ高市氏とは相性が悪く、党幹部から外れるとの見方がある一方で、続投を望む声もそれなりに大きかった。

最終的には萩生田氏の幹事長案は消え、麻生太郎元首相との距離が極めて近い鈴木俊一氏が幹事長続投となり、小林氏も留任となった。

一方で、高市氏は政権に協力的ではないと判断した石井準一参院幹事長を事実上の更迭に追い込み、一部メディアは高市氏による独裁色が強まったと批判している。確かに石井氏は交代したものの、後任は同じく高市氏とは距離がある青木一彦参院議院運営委員長であり、高市氏が参院を掌握したとまではいえない。

閣僚人事も似たような状況となっている。高市積極財政の推進において微妙な距離感が生じていた片山さつき財務大臣、石破茂前首相と関係が深い赤沢亮正経済産業大臣、麻生氏との距離が近い茂木敏充外務大臣ら主要閣僚はそろって留任となった。もともと高市氏との路線対立があった林芳正総務大臣は閣外に出たが、これは多くの人が予想していた人事であり驚きはない。

各省に群がり、利権あさりに奔走する族議員
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