[ワシントン 9日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のタルーロ理事は9日、利上げに踏み切る前に、米国のインフレ率が持続的に上昇しているとのより多くの証拠を見極めたいとの考えをあらためて示した。同理事の発言を受けFRBが今月利上げを決定するとの観測が後退している。
タルーロ理事はCNBCのインタビューに対し、「インフレ率はこれまでに何度も上昇と低下を繰り返してきたため、インフレ率が継続的に上昇しFRBが目標とする水準近辺で持続的に推移するとの実際の証拠を見極めることが、自身の観点から現時点で最も適切なことだと考えている」と述べた。ただ、年内利上げの可能性について排除しなかった。
タルーロ理事は常に投票権を保有する連邦公開市場委員会(FOMC)メンバー。これまでもインフレ率がFRBが目標とする2%に達する前に利上げに踏み切るべきではないとの慎重な立場を示している。
この日もFRB当局者による発言が相次いだが、来週12日にはブレイナードFRB理事がシカゴで講演予定。同理事もこれまで時期尚早な利上げに対し慎重な立場を示している。
FRBは次回のFOMCを20─21日に開く。