[ワシントン 23日 ロイター] - 米上院は23日、連邦最高裁判事の死去を受けた後任人事について、オバマ大統領が指名するどの候補についても承認に向けた手続きを行わない方針を明らかにした。
9人の裁判官で構成される最高裁では、保守派の代表格であったスカリア判事が今月13日に死去したことで、リベラル派と保守派が4人ずつと拮抗している。後任人事は最高裁のイデオロギーバランスを変えることになる。
上院の過半数を占める共和党のマコネル院内総務は、来年1月に次の大統領が就任するまで、上院は後任候補に関する公聴会も採決も行わないと表明した。また、オバマ大統領が選んだ人物とは儀礼上の面会も断るとした。
米国の憲法上、上院は大統領による最高裁人事を承認あるいは拒否する権限を持つ。
共和党指導部は、今年11月の大統領選で共和党候補が勝利することに期待し、次の大統領にスカリア判事の後任の人選を託したい考えだ。
マコネル院内総務は「後任の人選は新たに選出された大統領が担うことになる」とし、上院の共和党議員の大多数も同じ考えだと語った。
一方、ホワイトハウスと上院の民主党議員はマコネル院内総務の姿勢を非難。民主党のリード上院院内総務は「極端な執行妨害だ」と批判し、「冷静さと譲歩は過去のものとなった」と語った。