[東京 28日 ロイター] - 新日鉄住金<5401.T>の太田克彦副社長は28日の決算会見で、在庫調整のため、2015年4―6月期に前年同期比100万トンの減産を実施すると述べた。16年3月期の国内需要は前期並みとみており、在庫調整終了後は、市況の健全化が図られると期待している。
太田副社長は、在庫調整は4―6月期で終了させる考えだとし、7―9月期以降は「年間4500―4600万トンという、最も効率的な生産規模に戻したい」としている。15年度の単独粗鋼生産は4400―4500万トン(14年度は4496万トン)との見通しを示した。
2016年3月期の業績見通しは開示していない。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト19人の経常利益予測平均値は4888億円(15年3月期実績は4517億円)となっている。
2015年3月期の連結売上高は前年比1.7%増の5兆6100億円、経常利益は同25.1%増の4517億円になった。原料価格の下落により、採算が改善しているほか、コスト削減も寄与した。経常利益は、1月に会社計画とした発表された4100億円を上回った。
単独の粗鋼生産量は4496万トンで、前年の4567万トンから減少した。自動車向けや公共工事向けが減っているという。ただ、公共工事に関しては「自然渋滞のようなもので、工事が滞っている」と指摘。人手不足や資材高で発注が遅れているものの、環境は悪くないとしている。
一方、当期利益は同11.7%減の2142億円と減益になった。ブラジルのシームレスパイプ合弁事業「バローレック・アンド・スミトモ・トゥーボス・ド・ブラジル(VSB)」の減損や設備休止関連損失などを計上した。
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(清水律子 編集:田中志保)