中年期に鬱状態と分類された参加者は、後に認知症を発症するリスクが27%高かった。ただしこのリスク上昇は、60歳未満の成人については全て6つの鬱症状で説明できることが分かった。

特に「自信が持てない」「問題に立ち向かうことができない」という感覚を持つ人の場合、リスクは約50%高まっていた。

中年期の鬱と高齢期の認知症との関連の根底に、特定の鬱症状があるかどうかを検証した大規模な長期追跡研究は、これが初めてだ。ただし、研究参加者の71.7%が男性であり、中年期の鬱が女性の脳に及ぼす影響についてはさらに詳しく検討する余地がある。

Reference

Frank, P., Singh-Manoux, A., Pentti, J., Batty, G. D., Sommerlad, A., Steptoe, A., Livingston, G., Howard, R., & Kivimäki, M. (2025). Specific midlife depressive symptoms and long-term dementia risk: A 23-year UK prospective cohort study. The Lancet Psychiatry. DOI: 10.1016/S2215-0366(25)00331-1

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