トランプ米大統領が雑誌アトランティックのインタビューでデンマークの自治領グリーンランドの編入に改めて意欲を示したことを受けてデンマークのフレデリクセン首相は4日、「米国がグリーンランドを編入する必要性について議論することは全く意味がない。米国には、デンマーク王国を構成する3地域のいずれも併合する権利はない」と反論するコメントを出した。

フレデリクセン氏は「米国に対し、歴史的に見て親密な同盟国であり、売り物ではないと明確に表明している他国および他国民への威嚇をやめるよう強く求める」と訴えた。

トランプ氏は「私たちはグリーンランドを絶対に必要としている。防衛のために必要だ」と発言。トランプ政権は南米ベネズエラのマドゥロ大統領を⁠拘束し、今後は「ベネズエラを運営する」と主張しており、‍デンマークではグリーンランドにも同様の事態が起こりかねないとの懸念が高まった。

グリーンランドのニールセン首相も4日出したコメントで、「米大統領が『私たちはグリーンランドを必要とし‍ている』と主張し、ベネズエラおよび同国への軍‍事介入と私たちを結び付けるのは誤りである‍ことにとどまらない。それは無礼でもある」と反発した。

トランプ氏は昨年12月21日、グリーンランド編入構想を公に支持している南部ルイジアナ州のジェフ・ランドリー知事をグリーンランド特使に任命した。

欧州と⁠北米の間の北極圏にあるグリーンランドは、米国の弾道ミサイル防衛システムにとって重要な⁠拠点となっている。また、鉱物‍資源を豊富に埋蔵しており、鉱物調達の中国依存から脱却しようとしている米国にとって魅力的に映る。

かつてデンマークの植民地だったグリーンランドは2009年、デンマークからの独立を宣言する権利を含む広範な自治権を与えられた。しかし、デンマークからの補助金に大きく依存しているのが実情だ。



[ロイター]
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