<マイケル・J・フォックスが新著で語る、大ヒット映画の共演者リー・トンプソンとの間に感じた「ケミストリー」>


▼目次
若き日の母にドキドキ
監督にセリフを提案して
笑いのためなら体を張る

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が1985年の興行収入トップを記録すると、マイケル・J・フォックスはテレビのコメディー番組『ファミリータイズ』の出演者からハリウッドスターに飛躍。その後5年間に3部作の主役を演じ、不動の人気を確立した。

それから40年、フォックスは新著『フューチャー・ボーイ(Future Boy』(未邦訳)で当時の撮影秘話を明かしている。その一部を本誌で独占掲載する。共演者リー・トンプソンとの相性は当初は冷ややかだったが、やがて生涯続く強い友情へと昇華した。以下、撮影初日の様子が書かれた部分を抜粋で紹介。

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関係者に取材し1985年当時を回想した『フューチャー・ボーイ』 COURTESY OF FLATIRON BOOKS(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
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私を見つめる瞳は夢見心地でセクシーで、好奇心たっぷりに私を誘っていた。そう、リー・トンプソンの瞳はとびきりのベッドルーム・アイズ(誘惑のまなざし)だった。

薄暗い寝室で、その瞳が迫ってくるのを感じた。彼女の手が近づき、置き所を探る。彼女のささやく声は、魅惑的な音楽のようだった。

マーティ(フォックス)は車にはねられた後、この寝室で目を覚ました。介抱するのは妙に親近感のある少女。少なくとも設定上は、気まずいシチュエーションだった。

しかし、「魔法」が筋書きを超えた。全てが自然に感じられた。リーと私は演劇用語で言う「ケミストリー(相性)」が最高だった。

全く予想外の展開だ。現にリーは後になって、私にあまり期待していなかったことを認めている。

私は彼女が仕事でもプライベートでも付き合いのあった主演俳優の代役として、作品に途中参加した。共演者が撮影開始の数週間後になぜか突然解雇され、代わりに来たのはコメディー俳優──彼女にはそう見えていた。

だが、瞳は嘘をつかない。何か特別なことが起きていた。

撮影が進むと、仕事という感覚はなくなった。素晴らしい台本のおかげで、セリフが自然に流れ出た。

若き日の母にドキドキ

(薄暗い夜の寝室)

──マーティはベッドに横たわり、ドアからの間接光に照らされている。女性の手が額のあざに湿布を当てる。マーティは声を上げ、体を動かす。

マーティ ママ?

女性 ここにいるわ。

Excerpted by permission of Flatiron Books from FUTURE BOY. Copyright © 2025 Michael J. Fox and Nelle Fortenberry.

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【note限定公開記事】マイケル・J・フォックス、新著で語る40周年『バック・トゥ・ザ・フューチャー』秘話


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