「強権は正義なり」という思考法は壮大な敗北をもたらす

カーニー首相はスピーチを次のように締めくくっている。

「私たち(中堅国)にも力がある。見て見ぬふりをやめる力、現実を正しく名指す能力、自前で基盤を築く強靭さ、そして、他者と共に行動する意思である。この道は共に歩む全ての者に十分に広い」

X君よ。上記の古代ギリシャのストーリーについて言えば、「強権は正義なり」というアテナイ人の思考法は、程なく壮大な敗北を彼ら自身にもたらすことになる。昔も今も、相手を蹴ろうとして足を大きく振り上げ、自らつまずき倒れるものがいる。肝心なのは、蹴られる前にうまく身をかわすことである。

NW_Tony_Laszlo.jpgトニー・ラズロ

TONY LÁSZLÓ

1960年、米ニュージャージー州生まれ。1985年から日本を拠点にジャーナリスト、講師として活動。コミックエッセー『ダーリンは外国人』(小栗左多里&トニー・ラズロ)の主人公。

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