3年間にわたり間近で過ごした経験から言うと、ユヌスは間違いなく高潔な人物で、無尽蔵のエネルギーの持ち主であり、あらゆる課題に対して冷静沈着に解決策を見いだそうとする。

バングラデシュではこの8月、15年間続いたシェイク・ハシナ・ワゼドの政権が崩壊した。

その後、政変につながった反政府デモを主導した学生グループに請われて、84歳のユヌスが暫定政権のトップを務めることになった。自身が築いたマイクロクレジットとソーシャルビジネスの分野とは全く異なるミッションを引き受けたのである。

ユヌスと約1億7000万人の国民が置かれている状況は厳しい。だが、バングラデシュの国民はユヌスがたいまつに火をともして、自分たちを漆黒のトンネルの外へ導いてくれるのを待っている。

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