動物は、地震被害をもたらす揺れの前に生じる衝撃波を検知する能力があるのかもしれない。米地質調査所の説明によれば、地震が発生するとまず、エネルギーが比較的小さい「P波」が震源からより速いスピードで地面を伝わり、それに続いてより強力な「S波」が地面を伝わっていく。つまりP波の方がS波よりも速く伝わり、動物はP波を感知している可能性があると考えられている。

しかし、この問題について調べた別の研究は、動物に地震予知能力があることを示す決定的な証拠はないとしている。

2018年に米地震学会の学会誌に発表された研究報告は、地震の前に動物が異常行動を取ったとする700超の報告を検証した結果、多くの「証拠」は裏付けに乏しく、完全に信頼できるものではないと指摘した。

それに鳥は地震の際、一斉にどこかに降り立つよりも、一斉に飛び立つ傾向が強いとされる。

1933年に英科学誌ネイチャーに掲載された、同年3月10日のロングビーチ(米カリフォルニア州)大地震に関する論説には、次のように記されている。「強い揺れが発生した際、鳥たちは巣から飛び立ち、上空およそ42メートルの高さまでゆっくりと螺旋を描くように飛んでいき、その後またゆっくりと降りてきて騒がしく鳴きながら巣に戻った。その後の弱い揺れの際には、鳥に混乱した様子はみられなかった」

地震の際に動物の異常行動を撮影したとされる動画は幾つもあるが、古かったり、被災地から遠く離れた場所で撮影されたものと判明したものも少なくない。

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