<地元住民はヒンズー教の「神の化身」と崇めるが、人間では極めて稀な「多肢症」とみられる>

インド北部ウッタルプラデシュ州の医療機関で7月2日、手と足が4本ずつある赤ちゃん(体重は約3000グラム)が誕生した。

英紙インディペンデントによれば、この赤ちゃんの誕生は地元で大きな話題となり、「自然の奇蹟」として受け止められている。ヒンズー教の女神ラクシュミーの生まれ変わりではとの声も上がっているという。ラクシュミーは富や幸運、権力、美、豊饒、繁栄を司るとされ、腕が4本ある姿で描かれる。

この赤ちゃんは生まれつき四肢の数が多い「多肢症」とみられる。人間ではめったにみられないが、牛やバッファロー、ニワトリやカエルなどでは発生確率が多少高くなる。

多肢症は胎児の遺伝子の異常により細胞分割や成長に問題が発生して引き起こされることが多い。また、結合双生児のうち1人がもう1人に吸収された際に、四肢の一部が残って起きるケースもある。

<H4>近親婚の多さに警鐘も

インドでは今年、東部でも多肢症の赤ちゃんが生まれている。この子は手足がそれぞれ4本あったほか、臓器の一部が体外に露出していたという。

2013年にインド人類遺伝学誌に発表された論文によれば、インドでは出産年齢の高さや産前ケアの不足(妊婦の22.8%は産前に医師の診察などを1度も受けていない)、母体の栄養状態の悪さや近親婚の多さなどが先天異常のリスク要因になっているという。ちなみに近親婚の割合は地方によっても異なり、北インドでは1〜4%なのに対し、南インドでは40〜50%にも達するという。

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