高まる国の支援――関係省庁の方向性との整合

シンポジウムでは、経済産業省、文部科学省、総務省の各省の政策責任者が登壇し、量子技術・AI・脳科学の国家戦略を紹介した。

経済産業省

•フロンティア技術の産業化を強力に支援

•量子コンピューター・量子デバイスに数千億規模を投入

•ブレインテック領域を「挑戦領域」と位置づけ

•将来的に量子×脳の応用に期待

文部科学省

•国産量子コンピュータの基盤整備

•脳科学基盤(脳情報の統合プラットフォーム)を推進

•AI for Scienceでライフサイエンスと量子・AIを融合

総務省

•脳情報通信技術の社会実装(NICT・脳情報通信融合研究センター(CiNet: Center for Information and Neural Networks)

•脳活動から映像を復元する「シーネットブレイン」

•量子暗号通信・量子インターネットの実現

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(出典:2025年12月3日 一般社団法人応用脳科学コンソーシアム「CAN2025アニュアルシンポジウム『CAN2025の活動とCAN2026の活動案』」)

CANが進める「脳情報の体系的収集・利用」は、政府の量子・AI政策と自然に接続する。2026年のSIG創設は、官民連携の新たなモデルになる可能性がある。

基礎研究と社会実装をつなぐ「橋渡し」の役割を担うCAN、次のステージとして見据える量子科学との融合──。CANの取り組みは、日本が世界に先駆けてこの新領域を切り拓く可能性を秘める。

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米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

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