Dan Peleschuk

[キーウ 6日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ロシアによるウクライナのエネルギー施設に対する攻撃への対抗措置として、ロシアの石油関連施設を標的とした攻撃を継続していると明らかにした。また、ロシア軍がウクライナの重要目標に対する新たな攻撃を計画していることが情報機関の分析で分かったとし、ウクライナ軍は厳しい任務に備えていると述べた。

ロシアとウクライナは和平実現に向け米国が仲介する3カ国の実務者協議を10─11日にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで再開する予定。協議開始を4日後に控える中でも双方の攻撃は続いている。

ゼレンスキー氏は「ロシアによるウクライナのエネルギー施設への攻撃に対する対応として、ロシアの石油精製部門に対する作戦を継続している」と通信アプリ「テレグラム」に投稿。ウクライナの発電所や送電網、暖房施設、水道システムがロシア軍の無人機やミサイルによる絶え間ない攻撃にさらされているとし、「ロシアは攻撃的な行動を変えておらず、われわれのパートナー諸国が提案した緊張緩和措置も拒否し、一段の攻撃を実施しようとしている」と記した。

ゼレンスキー氏はその後、恒例の夜のビデオ演説で「現時点で入手している情報によると、ロシアはエネルギー施設やドニエプル川に架かる橋のほか、民間インフラに対する新たな攻撃を準備している」とし、「空軍を含むウクライナ軍全体が防衛準備を進めている。容易な任務にはならない」と述べた。

その上で、ウクライナの都市防衛に必要な米国製地対空ミサイルシステム「パトリオット」向けミサイルの早期供与を改めて同盟国に要請していると語った。

首都キーウをはじめとするウクライナの各都市は数週間にわたりほぼ連日で攻撃を受けている。キーウでは市中心部を流れるドニエプル川に架かる主要な橋が攻撃を受け、交通網に混乱が生じているほか、停電の影響で地下鉄の運行が頻繁に停止。ゼレンスキー氏はキーウは国内で最も厳しいエネルギー事情に直面しているとし、キーウのクリチコ市長率いる市当局にも責任の一端があるとの考えを示した。クリチコ市長はこれに対し「首都を支援しない中央政府の行動は、事実上キーウを破壊している」と反論している。

ロシア当局は過去1週間に、石油産業関連施設への複数の攻撃があったと報告。中部サマラ州の施設が被害を受けたほか、モスクワ北東部のヤロスラブリや、首都南東部リャザンの工業施設にも攻撃があった。ウクライナはこれらの攻撃について具体的に関与を認めていない。

トランプ米大統領はこうした攻撃がディーゼル(軽油)価格上昇につながっているとの見方から、これまで複数回にわたり、ウクライナにロシアの石油精製施設への攻撃を停止するよう求めている。これに対しゼレンスキー氏は、ロシアがウクライナのエネルギー関連施設への攻撃を停止すれば、ウクライナもロシア国内の石油関連施設への攻撃を停止する用意があると述べている。

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