Phil Stewart

[ワシントン 5日 ロイター] - 駐米ウクライナ大使館のデニス・シエニク臨時代理大使は5日、米宇宙関連企業スペースXの軍事向け通信サービス「スターシ​ールド」の利用契約が来年で満了となることを受け、新たな契約交渉に向けた動きを急いでいると明らかにした。スペースXは米政府にスターシールドを提供しており、米政府と利用契約を結んでいるウクライナの軍がロシアとの戦闘に活用している。

ウクライナ軍が使っているスターシールドで10月に利用制限が起きたことで、ロシア軍の攻撃用ドローン(無人機)を迎撃する能力が阻害され、一部の作戦の中止を余儀なくされた。

シエニク氏は利用制限が起きた理由について国防総省、ホワイトハウス、スペースXなどに問い合わせたものの「誰も答えてくれなかった」と明らかにした。

シエニク氏は「新たな契約交渉には時間がかかることは理解している」とし、「今こそまさにその時だ」と強調。「私たちは基本的に、利用を継続できるかどうかや、業務範囲がどうなるのかについて明確な回答を得たい」と説明した。

現在の契約が満了する具体的な月は明らかにせず、来年半ばになると語った。

米議会の野党民主党の有力議員らは10月、スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対してスターシ​ールドの利用制限が起きた理由を書簡で問い合わせていた。

マスク氏は10月24日、短文投稿サイトXにスターシールドは米政府によって管理されていると書き込み、スペースXがウクライナの防衛を支援する姿勢を表明した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、ドイツのテレビ局ZDFに対して「スペースXが通信環境を提供してくれたことに感謝している。戦争の初期段階では非常に役立った」としつつ、「この点は明確にしておかなければならない。私たちはこの戦争に関する彼の立場を決して好ましく思っていない」と訴えた。

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