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[ロンドン/ワシントン 5日 ロイター] - ロシアの軍事衛星が10月に西側の商業衛星に接近する事案が発生し、軍事宇宙分野の専門家は攻撃の予行演習だった可能性があるとの見方を示した。関連する別のロシア衛星2機も、他の西側衛星の軌道に向かっているという。
接近したのはロシアの「コスモス2612」。フィンランドのICEYEが運用する「X36」との距離を急速に縮め、10月中旬に1キロ以内に入った。一部の専門家は数百メートル以下だったとしている。X36はウクライナを含む西側諸国の政府や軍にレーダー画像を提供している。
米インテグリティーISRの上級宇宙アナリスト、グレッグ・ギリンガー氏は、情報収集や電子的な妨害にこれほどの接近は不要で、物理的な攻撃能力を試したように見えると述べた。ディナンノ米国務次官も、軌道上での兵器運用と整合する行動だと指摘した。
一方、ドイツ宇宙軍司令官のミヒャエル・トラウト少将は、接近は点検や観測、妨害にも利用できると説明。ただ、こうした機動を実行できる能力だけでは攻撃準備や予行演習の証拠にならず、公開データのみで目的は判断できないと述べた。
ギリンガー氏によると、コスモス2612はその後約400キロ離れたが、姉妹衛星2機がICEYEの「X37」の軌道に近づいている。
ロシア国防省はコメント要請に応じなかった。ロシア政府は、ウクライナを支援する西側商業衛星が報復対象になり得ると警告している。