Sabrina Valle Milana Vinn Amy-Jo Crowley
[4日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカは、肥満症治療薬を手がける米バイオ医薬品会社リズム・ファーマシューティカルズを約100億ドルで買収する提案を行った。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
関係者によると、アストラゼネカはマイルストーン達成時の支払いを含め、1株当たり最大134ドルの法的拘束力のない買収案を提示した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は4日、アストラゼネカが先月に1株当たり124ドルでの買収提案を行ったと報じていた。
この買収は、アストラゼネカの希少疾患事業部門であるアレクシオンを通じて進められる見通しだ。同部門は、アストラゼネカが主力のがん領域やバイオ医薬品部門以外の事業拡大を目的に、2021年に390億ドルで買収した。
アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)はここ数カ月の激動を経て、投資家の関心を再び成長へと戻そうとしている。時価総額2920億ドルの同社は、臨床試験でいくつかの挫折に直面したほか、米競合ブリストル・マイヤーズ・スクイブとの大型合併の可能性に関する報道が株価の重しとなっていた。
リズム・ファーマシューティカルズは希少な神経内分泌疾患の治療薬を開発している。一方、アレクシオンは希少疾患の治療薬を専門とし、高成長が見込まれる専門医薬品分野での事業拡大を目指すアストラゼネカの戦略で中核的存在となっている。
アストラゼネカ広報担当はコメントを差し控えた。リズムの担当者はコメント要請に返答しなかった。