[ドバイ 3日 ロイター] - サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は3日、石油輸送の要衝ホルムズ海峡を迂回する原油パイプラインの拡張に向け取り組んでいると明らかにした。海外での追加貯蔵能力についても検討していると言及した。米イラン交戦で海峡が事実上封鎖され、エネルギー供給の混乱は続いている。
ナセル氏は2026年7─9月期決算発表後のアナリスト向け電話会議で「東西パイプラインの拡張および追加建設の作業はすでに開始されている」と述べた。東西パイプラインは日量最大700万バレルの原油を輸送する能力があるが、米イラン交戦に伴って攻撃を受けてきた。
サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は今年10月、国内のガスパイプラインの転用や、既存の東西パイプラインへの投資で、パイプライン経由の原油輸出能力を日量最大1000万バレルまで拡大することを検討していると述べていた。
アラムコの現在の輸出ルートとしては、ホルムズ海峡、紅海側のバベルマンデブ海峡、スエズ運河経由の3つがある。ナセル氏は、追加の輸出ルートに関する技術的な作業を進めているとした上で、最終的な投資決定が下されるまで詳細を公表しないと述べた。
ナセル氏によると、イラン交戦でこれまでに130件超のタンカーへの攻撃が報告され、運賃は1年前と比べて15倍超に上昇したという。