[2日 ロイター] - ウクライナ南東部ザポリージャ州の前線に近いコミシュワハ村にある学校が2日、ロシア軍の爆撃を受け、少なくとも31人が死亡した。学校は支援物資の配布拠点として使われていた。州当局者が明らかにした。
ザポリージャ州軍政のミハイロ・セミキン長官代行は全国放送のテレビ番組に出演し、5人が負傷したほか、依然として50人近くが行方不明になっていると述べた。
非常事態当局によると、ロシア軍は最初の攻撃後に同じ場所を再び攻撃し、犠牲者には救助隊員2人と警察官4人が含まれる。
ウクライナのゼレンスキー大統領はこれに先立ち、ロシア軍はまず、避難所として使用され、毎週月曜日には人道支援物資の配布に使われていた村の学校に航空爆弾を投下したと非難した。4年半に及ぶ戦争の前線に近いことから、学校で授業は行われていなかったという。村は州都ザポリージャの南東に位置する。
同氏は「ロシア軍はまず、人々が集まりつつあったまさにその時に数発の航空爆弾で攻撃した。その後2度目の攻撃があり、今度は避難所にさらに航空爆弾を投下した。卑劣なテロ攻撃だ」と述べた。
その上で、コミシュワハに残った住民が毎週、人道支援物資を受け取るために集まっていたことを、ロシア軍が知らなかったはずがないと述べた。
同氏はさらに、今回の攻撃は南部オレシュキで前週に実施された人道支援活動を発展させる代わりに、ロシアが人々の殺害を意図していることを示したと非難。「ロシアが本当に緊張緩和を望んでいれば、オレシュキでの動きを受けて人道的措置を続ける機会があった。われわれはこれを提案した。だがロシアは人々を殺し続けている」と述べた。
ロシア国防省は3日の声明で、攻撃はコミシュワハとザポリージャ州の他の2集落周辺のウクライナ軍部隊を標的としたと説明。ウクライナ兵最大25人を殺害し、車両15台と電子戦施設1カ所を破壊したと発表した。
ウクライナのシビハ外相も3日、今回の攻撃を非難。またスポーツ仲裁機関によるロシアの主要大会復帰を裁定を下したことを受け、各国にトップレベルのスポーツ大会へのロシアの参加を拒むよう求めた。
ザポリージャ市議会のレギナ・ハルチェンコ書記は、今回の攻撃で27人が行方不明になっていると述べた。ザポリージャ州警察によると、警察官と救助隊は、がれきの下に閉じ込められているとみられる住民の救出を試みている。
今回の攻撃は、南西のヘルソン州オレシュキで支援物資搬入と住民避難のために設けられた6日間の局地的停戦が終了直後に発生した。
米国のウィットコフ和平交渉担当特使は2日、米国とロシア、ウクライナの3カ国による実務者協議を10─11日にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開くと明らかにした。
米国の交渉担当者は、長期化する紛争について冬を前に突破口を開こうとしている。前回の米国仲介による和平協議は2月に行われた。