Parisa Hafezi

[ドバイ 3日 ロイター] - イラン高官は3日、ロイターに対し、米国との終戦合意にはなお大きな隔たりがあると述べた。仲介役のカタールは、双方の溝を埋め、米中間選挙後の再度の事態激化を回避するため、取り組みを強めている。

米国は夜間にイランのケシム島に「防衛的」な攻撃を実施した。米当局者によると、米側の装備などへの攻撃に使われた地対空ミサイルを標的とした。別の当局者は、攻撃は限定的とみられ、大規模な戦闘作戦の再開を意味するものではないとしている。

カタールの仲介団は2日夜、過去8日間にわたり交渉が続いている合意草案について協議するため、テヘランを訪問した。イラン高官はロイターに対し、「仲介者はイランと米政府の隔たりを埋めるため懸命に取り組んでいる」と述べた。その上で「米国がホルムズ海峡の再開を望むなら、イランの条件を満たさなければならない」と警告した。

カタールは3日、米国とイランがともに仲介努力への関与を維持し、仲介者による提案を検討していると説明した。

カタール外務省報道官は会見で、テヘランを訪れた仲介団は既にドーハに戻ったが協議は続いていると指摘。「事態の激化を回避するため、地域諸国による集中的な共同の取り組みが進んでいる」と述べた。今後の交渉に道を開く合意はなお可能だと期待しているとした。

協議について説明を受けた当局者は、今後36時間以内に米政府とイラン政府から回答があると見込んでいるとし、「仲介者は交渉を前進させるために新たな提案を示し、双方が現在、検討している」と語った。

匿名を条件に取材に応じたイラン高官は、核協議を開始できるのはイランの条件が満たされた後に限られるとし、米政府の「過大な要求」は受け入れないと述べた。また、米国の攻撃には域内外で強力に対応するとした。

イラン革命防衛隊は、ホルムズ海峡付近の上空で米国の無人機MQ9を1機と、無人機「LUCAS」を2機撃墜したと発表した。

<ガリバフ氏「ボールは米国側にある」>

イランのガリバフ国会議長は、イラン側が「力強く理性的な回答」を示したとして、ボールは米政府側にあると述べた。「敵は脅しと軍事行動によってイラン国民を屈服させようとしているが、大きな間違いだ。イランは屈服しない」と表明。米国が判断を誤った場合、イランの対応は予測不能で、地理的な制約にもとらわれないとした。

トランプ氏は2日、イランは一刻も早い合意を望んでいると考えており、合意は「実現する可能性がある」と発言。投票後に軍事攻撃を再開するとの警告を実行に移すかどうかは不透明となった。

イラン軍のアブドラヒ参謀総長氏は、米国とイスラエルの有形・無形資産を含めて標的リストを更新しており、いかなる脅威にも地理的な制限なく即座に対応すると表明した。

最高指導者のモジタバ・ハメネイ師が軍に対し、敵のいかなる脅威にも「地理的な制限」なく即座に対応するよう命じて以降、イランの当局者やメディアは、対イラン攻撃に使われる域外の基地への攻撃の可能性に言及することが増えている。

強硬派新聞のケイハンは3日、戦争再開の場合、英国、イタリア、ギリシャ、ルーマニア、アルバニア、キプロスの米施設がイランのミサイル攻撃の標的になり得ると伝えた。

<イランとサウジの協議>

中東地域での外交努力が続いている。イランのアラグチ外相は3日、外国軍の関与を排除した新たな地域安全保障の枠組みを模索するため、サウジアラビアとの協議が続いていると述べた。

先週、サウジ、トルコ、パキスタンの高官がテヘランでイラン高官と会談した。4カ国による高官級の接触は8月以来初めて。

サウジは、イエメンの親イラン武装組織フーシ派との戦闘が激化する中、「軍事衝突の再燃を防ぐ」ための交渉ルートを開くことがイラン訪問の目的だったとしている。

フーシ派がバベルマンデブ海峡に向けて進軍するにつれ、サウジへの攻撃が激化した。同海峡は海上輸送の要衝となっている。フーシ派はサウジの石油施設や空港を攻撃し、航空便や石油輸出に混乱をもたらした。サウジはこれに対し、イエメンを空爆した。

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