[アトランタ 31日 ロイター] - カナダのアナンド外相は31日、今後10年間で米国以外との貿易を倍増させる目標に向け、世界各国との貿易・安全保障関係の多角化が急速に進んでいると述べた。米国が主催した20カ国・地域(G20)外相会合に合わせ、ロイターの取材に応じた。
会合ではロシアのラブロフ外相の参加を巡り、G20が抱える深い亀裂が浮き彫りになった。ラブロフ氏の参加を批判するアナンド氏は、今回の会合が国際秩序の変容と分断を示したと指摘。新たな手法や枠組み、同盟、協力関係の必要性を改めて示したと述べた。
トランプ米大統領の関税措置がカナダ経済に影響する中、米政府との合意を目指した交渉は決裂。これを受け、カーニー政権はアジア太平洋から欧州、中東に至る各国との貿易協定締結を積極的に進めている。アナンド氏はロイターに「これがわれわれのミドルパワー外交だ」と述べた。
カナダ政府はここ1年で世界各地の国や地域と、安全保障や貿易に関する新たな協定を20件締結し、51を超える国・地域の計15億人の消費者にアクセスできるようになった。米国以外との貿易関係を拡大する取り組みを今後も続ける方針を示している。