Rachel More
[ベルリン 29日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲンが発表した第3・四半期決算は、営業損失が59億ユーロ(65億9000万ドル)と、過去10年余りで最悪の業績となった。同社を巡る危機の深刻化を示唆している。
赤字幅は前年同期の13億ユーロから拡大し、アナリスト予想の26億ユーロよりも悪かった。子会社ポルシェの保有株式の評価損を中心に、総額約80億ユーロの特別項目が響いた。
アルノ・アントリッツ最高財務責任者(CFO)はビデオ声明で「この9カ月間の業績が明らかにしていることはただ一つ。もはや時間を浪費する余裕はない。迅速かつ断固とした行動を取らなければならない」と述べた。
第3・四半期の売上高も予想より大幅な6%減となる753億ユーロだった。
決算発表後、株価は2%下落した。
この業績は、中国での競争、関税負担、欧州での電気自動車(EV)強化に伴う巨額コストなど、フォルクスワーゲンがビジネスモデルの抜本的な見直しを迫られている状況を浮き彫りにしている。
アントリッツ氏は「特別項目を除いても、9カ月間の売上高営業利益率はわずか3.8%にとどまっている」とし、「これは長期的には不十分だ」と語った。