Sriparna Roy

[28日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは28日、同社の次世代肥満症治療薬候補「レタトルチド」が糖尿病臨床試験で、デンマーク同業ノボノルディスクの「オゼンピック」を血糖コントロールで上回り、減量効果も2倍超を示したと明らかにした。

このデータはレタトルチドの競争力をさらに強める。同薬はイーライリリーの肥満症薬「ゼップバウンド」と糖尿病薬「マンジャロ」の成功に続き、次の成長の原動力になると広く見込まれている。

これまでの研究でレタトルチドは、すでに肥満患者に対して肥満外科手術並みの減量効果を示し、急成長する市場において最も強力な薬剤となる可能性がある。

一般に「トリプルG」と呼ばれる週1回投与の薬剤であるレタトルチドは、GLP-1とGIP、グルカゴンの3つのホルモンの受容体を活性化させる。トリプルG系薬剤は食欲抑制や血糖コントロール、カロリー消費の増加を組み合わせることで、従来世代の薬剤よりも大きな減量効果をもたらすと期待されている。

この直接比較試験では、レタトルチド9ミリグラムと12ミリグラム用量と、ノボノルディスクのオゼンピック2ミリグラム用量を比較した。イーライリリーによると、2ミリグラム用量が現在承認されている最高用量であるため、この用量を対照薬として使用したという。

後期試験の80週間時点で、レタトルチドの両用量とも長期的な血糖値の指標であるA1Cを平均2.2%低下させたのに対し、オゼンピックの低下幅は1.8%だった。レタトルチドの高用量群では体重が20.9%減少したのに対し、オゼンピック群では9.4%の減少にとどまった。

レタトルチドは特定の心血管リスク因子においてもオゼンピックを上回る改善効果を示した。

ノボノルディスクのグローバルメディア責任者のアンバー・ジェームズ・ブラウン氏は、オゼンピックを単に減量効果だけで評価すべきではないとし、同薬の最高用量では心臓、腎臓、肝臓の健康に対しても効果が確認されていると指摘した。

イーライリリーは来年、米国でレタトルチドの承認申請を行う意向だ。同社は今後の医学会議でこの試験結果の詳細を発表する。

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