ブラジルのフラビオ・ボルソナロ上院議員は28日、米国に到着後、自身がブラジルの正当な指導者だと宣言した。ブラジルの最高裁判所と大統領選に勝利したルラ大統領が選挙クーデターを実行したと主張し、自身はその犠牲者だと訴えた。

ボルソナロ氏は最高裁のパスポート提出命令に従わずに出国して米フロリダ州マイアミに到着した。渡航を支援したアルゼンチンのミレイ大統領と、自身と家族に入国ビザを発給し受け入れたトランプ米大統領に謝意を示した。

Xに最初に投稿した公開書簡では、自身を「当選した大統領」と宣言した。その後、この書簡を削除し、ブラジルの正当な「指導者」だとする別の書簡に差し替えた。

更新した書簡には「私に投票した6000万人だけでなく、ブラジル国民に伝えたい。私こそが指導者であり、ブラジルの選挙を盗んだ犯罪者たちは、独裁体制を敷いた犯罪組織の一員だ」と記した。

ルラ氏の勝利は、ブラジルの連邦選挙裁判所、各国首脳、国際監視団に加え、ボルソナロ氏の所属政党も認めている。

選挙管理当局トップのカシオ・ヌネス・マルケス氏は声明で、ブラジルの選挙は法律と憲法の要件を完全に順守して実施されたと表明した。ボルソナロ氏の書簡には言及しなかった。

トランプ氏はアンドルーズ統合基地で記者団からボルソナロ氏の発言について問われ、コメントを控えた。ただ、「非常に奇妙な選挙だった」との従来の見解を改めて述べた。

米国務省から直ちにコメントは得られなかった。

ルラ氏の事務所と最高裁もコメント要請に直ちに応じなかった。

ボルソナロ氏は、最高裁がパスポートの提出を命じた後、秘密裏にブラジルを出国した。命令はマネーロンダリング(資金洗浄)捜査に関連するもので、同氏は不正行為を否定している。

ボルソナロ氏は25日の選挙で勝利するとの見方が広がっていたが、選挙不正の主張を裏付ける証拠は示していない。

ボルソナロ氏は書簡で、ブラジルから逃亡したことを否定した。自身と家族を守り、ルラ氏とブラジル最高裁が行っている「魔女狩り」の犠牲になることを避けるために出国したと説明した。

「はっきりさせておきたい。私はブラジルから逃亡したのではない」と記し、「ブラジルを離れたが、ブラジル国民を見捨てたわけではない」とした。

[ロイター]
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