Nora Eckert Nathan Gomes

[デトロイト 28日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターが28日発表した第3・四半期決算は、調整後営業利益(コア利益)が前年同期比でわずかに増加した。主力ピックアップトラック「F-150」の生産停止問題がほぼ解消されたことなどが寄与した。

第3・四半期の調整後利益は27億ドル。1株当たり0.49ドルで、市場予想の0.40ドルを超えた。売上高は495億ドル、純利益は20億ドルだった。

米国販売台数は、第3・四半期までの累計で前年同期比8.6%減少した。SUV(スポーツタイプ多目的車)「エスケープ」の生産終了に伴う影響に加え、EV(電気自動車)とハイブリッド車の販売減少が響いた。

シェリー・ハウス最高財務責任者(CFO)は2027年のコア利益が26年とおおむね同水準になるとの見通しを示した。

一方で中東情勢の緊迫化や銅・鉄鋼価格の上昇、燃料費の高騰、半導体価格の上昇などを背景にコスト負担が拡大していると説明。通期の原材料コスト見通しを従来の約20億ドルから約25億ドルへ引き上げた。

通期の利払い・税引き前利益(EBIT)見通しについては、下限を従来から5億ドル引き上げて105億ドルとした。上限は110億ドルに維持された。

F-150を巡ってハウス氏は、主要アルミニウム供給元ノベリスのニューヨーク州工場で昨年発生した火災による生産への影響はほぼなくなったと述べた。

ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け説明会で、「規律ある大型トラック事業の運営が可能になった」と述べた。F-150の生産を通常より高い水準で進めていると説明。車両在庫日数を55-60日に抑える方針で、一般的な80-100日を下回る水準を維持する考えを示した。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、トム・ナラヤン氏は、自動車需要が底堅く、自動車メーカーには価格決定力があると指摘。フォードは今年の販売価格が前年比で1%上昇すると見込んでいる。

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