Howard Schneider Ann Saphir

[ワシントン 28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長は28日の記者会見で、政策金利を据え置いた連邦公開市場委員会(FOMC)の決定について「現時点で正しい政策判断だった。この2日間、政治の話題は一切出なかった。決定に政治は何の役割も果たしていない」と述べた。

11月3日の中間選挙では、トランプ氏率いる共和党が上下両院で多数派を維持できるかが焦点。物価高や高金利による家計負担への懸念が有権者の主要な関心事となっている。

ウォーシュ氏は「次の週に何が起きるかや、選挙についての言及もなかった」と述べ、政治的配慮を否定した。FOMCで「激しい議論があった」と振り返りながらも「この委員会の議長であることを光栄に思う」と語った。

ウォーシュ氏は、12月の次回FOMCまでに新たな経済指標がそろい「より良い判断が可能になる」と説明するとともに、今後の政策判断は「情報に基づくもので、政治とは無関係だ」と断言した。

トランプ大統領はこれまで、FRBが利下げを実施しないことを繰り返し批判しており、9月の利上げ後にはFRB理事らを「敵対的」「党派的」と非難していた。

ベセント財務長官は同日のCNBCの番組で「ウォーシュ氏が成長とインフレの適切な均衡を図ると確信している」と語り、ウォーシュ氏への信頼を表明。トランプ氏も記者団に、今回のFRBの決定を巡ってウォーシュ氏と協議していないと明らかにした。

ただ市場では、ウォーシュ氏が政権との関係を維持しつつ、なお高水準にあるインフレ抑制へどこまで独立して取り組めるかに注目が集まっている。

今回のFOMCでは、クック理事が0.25%の追加利上げを主張して政策金利据え置きに反対票を投じた。トランプ氏は1年以上前からクック氏の解任を模索しており、11月5日にホワイトハウスで解任を正当化するための行政手続きが行われる可能性がある。トランプ氏は前議長ジェローム・パウエル氏に対しても理事職からの退任を求めている。

ウォーシュ氏は、クック氏に関するホワイトハウスの手続きに関与するかとの質問には「私の知る限り関与するとは認識していない」と答えた。

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