Gianluca Lo Nostro Joanna Plucinska Florence Loeve
[28日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスは28日、2026年に過去最高となる約870機の航空機を納入する目標を維持した。26年通期業績見通しも据え置いた。
26年第3・四半期(7―9月期)の調整後営業利益は17億7000万ユーロ(約20億ドル)となり、同社がまとめたアナリストらの市場予想とおおむね一致した。売上高は前年同期比2%減の174億7000万ユーロで、市場予想の179億1000万ユーロを下回った。
決算発表後、エアバスの米国預託証券(ADR)は前日比で1%上昇した。
26年の航空機納入目標を達成するには、第4・四半期の納入数で過去最高を更新する必要がある。アルトン・アビエーション・コンサルタンシーのディレクター、ロナン・マーフィー氏は「エアバスが870機という数字に到達できるか、あるいは12月のある時点で届かないことを示唆せざるを得なくなるかを見守ることになるだろう」とし、「同社はまだその数字に近づけるという見通しを持っているに違いない」との見方を示した。
またサプライチェーン(供給網)の圧力は緩和されたものの、完全に解消されたわけではないとして「遅延のペースは鈍化しているが、当初の予定から遅れが生じている状況は依然続いている」と指摘した。
エアバスは例年、年末にかけて航空機の納入数を増やす傾向にある。ただ過去にはエンジンの不足や、供給網の制約によって生産が妨げられ、年末に納入目標の引き下げを迫られたこともある。
エアバスはこうした圧力が最近は緩和され始めていると説明している。
ギヨーム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は決算会見で「当社は2年前に生産拡大の一部を延期し、エンジンをはじめとするいくつかの理由から生産拡大に向けたペースを緩めて進めてきた。しかしもはやそのような状況にはない」と述べた。
その上で小型機A321neoおよび中型機A330で発見された2つの異なる品質上の不具合は原因が特定され、対応も完了しており、納入は引き続き順調に進んでいると説明した。
米同業大手ボーイングは27日、生産の遅れや供給網の課題があると認めた。ケリー・オルトバーグCEOは2026年の航空機の納入目標を達成できないとの見通しを示した。
エアバスが26年1―9月に航空機547機を納入したのに対し、ボーイングは475機にとどまっている。
RBCのアナリストらは「ボーイングは現在の生産ペースに加え、(小型機737)MAXの生産ペース引き上げを先送りしていることを踏まえると、今後2年間に生産目標を達成できるのか懐疑的な見方が強まっていると考えている」とコメントした。