[北京 28日 ロイター] - 中国政府を風刺する公演で知られる台湾のコメディアンに対する襲撃を計画したとして、台湾の検察が5人を起訴したことを受け、中国政府の報道官は28日、台湾が「対立をあおり」、反中感情をかき立てていると非難した。

台湾政府は、中国の習近平国家主席を風刺したコメディアンの黄逸豪氏が9月に襲撃された事件の背後に中国がいたと主張している。

台湾事務弁公室の陳斌華報道官は北京での定例記者会見で事件について問われ、台湾側の非難は与党・民進党のでっち上げだと一蹴した。

11月の台湾の地方選挙を念頭に「いわゆる『国境を越えた弾圧』という言説は、本質的には台湾独立を推進し、2国家論を広めるためのもので、台湾で選挙があるたびに持ち出される」と発言した。

「民進党は何の根拠もなくあらゆる口実をでっち上げ、悪意を持って中国を中傷し、反中感情をかき立て、中台間の対立をあおっている。いずれも台湾の人々を欺いて権力を握ろうとするものだ」と述べた。これは毎年繰り返される「使い古された手口」だとも語った。

台湾の頼清徳総統は同日、民進党の週例会議で、「国境を越えた弾圧」は、台湾の民主制度に対する人々の信頼を損なうために中国が使い得る手段だと述べた。「中国が台湾の選挙に介入する狙いは、投票結果を直接変えようとすることだけではない。偽情報を広め、社会の分断を深め、集団間の憎悪をあおることも含まれる」と語った。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。