Melanie Burton
[シドニー 28日 ロイター] - フランスの戦略鉱物・金属供給担当省庁間代表、バンジャマン・ガレゾ氏は28日、西側諸国は3─5年以内に、レアアース(希土類)の調達で中国への依存を減らし、調達先を許容できる水準まで分散させることが可能との見方を示した。シドニーで開かれた鉱業会議に合わせて取材に応じた。
各国政府や製造業者は、防衛やテクノロジー、再生可能エネルギーに不可欠な金属の調達先を分散し、中国への依存を減らそうと取り組みを急いでいる。中国は一部の特殊なレアアース磁石の生産で最大90%を占める。
自動車や航空機から電子機器、兵器システムまで幅広く使われるこれらの特殊な金属の生産には、多額の投資と技術的なノウハウが必要なため、一部の投資家やアナリストは中国の支配的地位を崩せるのか疑問視している。
ガレゾ氏は「供給を賄うために世界中で何百ものレアアース鉱山が必要なわけではない。市場規模も必要な量も限られている。われわれは既に一定の進展を遂げた」と述べた。
ベルギーのソルベイやフランスのカレスターが主導する拡張事業に加え、オーストラリア、米国、日本、ブラジル、インドの事業も急速に進んでいるという。
ガレゾ氏は「これらの事業を全て合わせ、進展を後押しすれば、今後3─5年で十分な調達先の分散を実現できると期待している」と語った。
同氏は、レアアースの鉱山開発や精製事業は進展しているものの、磁石の生産能力がなお制約要因になる可能性があると指摘。「この問題の解決に10年も必要ない」と述べた。
主要7カ国(G7)の首脳は6月、重要鉱物の中国依存を減らすため、連携を強化することで合意した。
レアアースと永久磁石について、G7とそのパートナー諸国以外の単一の供給元への依存度を2030年までに60%未満に引き下げ、最終的には「可能な限り早期に」50%とすることを目指している。