[ロンドン 27日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングスは26日発表したリポートで、2027年の世界債券発行額が2.7%増となり、伸び率が5年ぶりの低水準になるとの見通しを示した。金利上昇や中東での戦争がもたらす不確実性によって資金調達意欲が抑制されると予測している。

世界債券発行額は近年急増してきた。政府部門では防衛費から高齢化対策まで資金調達ニーズが高まり、民間部門では企業の借り換え需要に加え、大手IT企業による人工知能(AI)関連投資のための資金調達が増えた。

S&Pのリポートは以下の通り

・26年は12.2%増の11兆7000億ドルと予想。ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)による起債額が3000億ドル近くに。

・27年のAI関連設備投資は1.3兆ドルを超えると予想。ハイパースケーラーの起債は来年も増加しそうだが、伸びは鈍化する見通し。

・来年は、金利上昇と巨額の設備投資ニーズという要因を受けて投資家と発行体の姿勢が試され、債券市場にとって転換点となる可能性がある。

・中国は国債利回りの低下に支えられ、引き続き起債増加のけん引役となる公算が大きい。

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