Melanie Burton Clara Denina

[メルボルン/ロンドン 28日 ロイター] - 英豪系資源大手リオティントの取締役会は、サイモン・トロット最高経営責任者(CEO)の報酬目標額を56%増の980万ポンド(1306万ドル)に引き上げることを提案した。関係筋4人が明らかにしたほか、ロイターが文書を確認した。

防衛、航空宇宙、エネルギー移行関連企業での報酬上昇により、リオティントを含む鉱業各社は優秀なトップ人材の獲得競争に奔走している。

ロイターが入手した投資家向けプレゼンテーション資料によると、取締役会は経営幹部の報酬範囲を算出する際に比較対象とする他社リスト(ベンチマークグループ)を拡大。追加された企業には、米エネルギー大手シェブロンやエクソンモービル、GEエアロスペースが含まれている。

リオティントの報酬委員会委員長を務めるベン・ワイアット氏はロイターの質問に対し、ポリシー更新に先立ち投資家と協議していると回答。トロット氏の固定報酬は変更されないが、複数年にわたる事業成果や株主還元と連動するインセンティブは調整されると語った。

声明で「これは株主の利益のために事業実績を向上させ、リオティントの長期戦略遂行を支援し、競争の激しい世界市場において優れたリーダーシップを引き付け、維持することを目的としている」と述べた。

2025年7月に就任したトロット氏は、事業再編や資産売却を推進する一方で、今年上半期の基礎利益43%増を実現した。

業績重視の報酬制度見直しを反映し、資料によると、トロット氏の報酬上限は63%引き上げられ、1830万ポンドになることが提案されている。

新たな報酬パッケージは今後3年間適用される。発効には来年の年次株主総会での承認が必要となる。

一方、リオティントの一部投資家はロイターに対し、この報酬案がオーストラリアの鉱業大手幹部の給与高騰を助長する恐れがあり、生活費危機が起きている中、同社に対する評価を損なうのではないかと懸念を表明した。

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