Kanishka Singh
[ワシントン 27日 ロイター] - ケネディ米厚生長官による反アラブ発言を巡り、27日に公民権団体や医療擁護団体、民主党から幅広い批判が相次いだ。米イスラム関係評議会(CAIR)は「むき出しの人種差別と偏見の典型例」と非難した。
ケネディ氏は26日、ミシガン州の選挙イベントで、アラブ人は主要な国際賞を受賞しておらず、科学や文学を「生み出していない」と主張。「世界には5億人のアラブ人がいるにもかかわらず、彼らは科学を生み出さず、ノーベル賞もフィールズ賞もウルフ賞も受賞せず、文学も生み出していない」と述べた。
しかし、これらの賞には全てアラブ人の受賞者がおり、ケネディ氏の言及は事実に反する。ワクチン開発と熱帯医学を専門とするベイラー医科大学のピーター・ホーテズ教授は、2016年に死去したアラブ人の元同僚でノーベル賞受賞者のアハメド・ズウェイル氏なら、その発言に「異を唱えるだろう」と述べた。
米国内におけるイスラム教徒やアラブ人に対する憎悪を記録しているCAIRは27日、「ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏による卑劣な反アラブの暴言は、むき出しの人種差別と偏見の典型例だ」と表明。「アラブ人による人類への貢献を一切なかったことにする主張は、悪意に満ちた虚偽であるばかりか、コミュニティーが既に全米各地の他の公職者による偏見に基づく攻撃を受けやすい状況にある中で、反アラブ、反イスラムの憎悪をあおるものだ」と批判した。
ミシガン州の連邦上院選ででは、共和党のマイク・ロジャーズ候補と民主党のアブドゥル・エルサイド候補が接戦となっている。
厚生省はコメント要請に直ちに応じなかった。