Laura Matthews

[ニューヨーク 27日 ロイター] - ニューヨーク証券取引所(NYSE)は、株式や上場投資信託(ETF)の満期日終値があらかじめ設定した価格を上回るか下回るかに対して、投資家が「オール・オア・ナッシング」の賭けを行える新たなオプション契約(バイナリー・リターン・オプション)の取引開始を準備している。

オプションやイベント連動型契約の取引が急増する中で、もっとピンポイントの予想をしたり、リスク管理をより精緻に行ったりしたい個人・機関投資家の需要を取り込むため、取引所各社が新商品開発を進めている事情がうかがえる。

NYSEはまた、企業業績指標に連動する第2の新商品、バイナリー型の主要業績評価指標(KPI)オプションについても承認を申請しており、イベントドリブン取引への旺盛な需要を取り込む動きを強めている。この商品は、企業が公表する業績指標が設定水準を上回るか下回るかに応じて投資家に利益を支払う仕組み。従来の株価連動型オプションとは異なり、KPIオプションでは売上高や1株利益、クラウド事業売上高、自動車生産台数などの指標そのものを対象に取引できる。

バイナリー・リターン・オプションは数日以内に取引が開始される見通し。対象となる原資産は12銘柄で、アップル、エヌビディア、テスラ、SPDR・S&P500・ETFトラストなどが含まれる。対象銘柄は順次追加される予定だ。

NYSEのケビン・タイレル最高プロダクト責任者は「ここ数年、米国のオプション市場は驚異的な成長を遂げている。取引量の増加を詳しく見ると、新しい取引手法や新商品に対する関心が高まっていることが分かる」と述べた。

これらの契約は現金決済型で、満期時にのみ権利行使できる欧州型を採用。対象指標が満期時に権利行使価格で定めた水準を満たした場合は1ドルを支払い、満たさなかった場合は、支払いは行われない。

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