犬のほえ声は何を伝えているのだろうか。興奮やいら立ち、警戒心ではないかと飼い主は考えがちだ。だがそこには、想像以上に多くの情報が含まれている可能性がある。

リトアニアのカウナス工科大学(KTU)の研究チームは、AI(人工知能)や機械学習を活用して犬のほえ声に潜むパターンを分析した。

「一番の驚きは、犬のほえ声には実に多くの情報が込められていることだ」と、同大学情報学部のリティス・マスケリウナス教授は語る。「犬の行動と総合してみれば、さまざまな感情状態や状況に関連したパターンが見えてくる」

こうしたパターンを解明するため、研究チームはジャーマン・シェパードのほえ声を録音し、機械学習システムが音だけで感情状態を区別できるかどうかを調べた。

録音データを4つの感情状態(喜び、怒り、悲しみ、孤独)に分類し、ほえ声の周波数や発生タイミングを分析。その結果、ほえ声には犬の感情と結び付く音響パターンが含まれる可能性が示された。特に怒りのほえ声は、比較的高い精度で識別できた。

ただし、マスケリウナスによれば、感情の違いを認識することとコミュニケーションを理解することは別の話だ。研究者らは、ほえ声には感情表現とコミュニケーションの要素が含まれる可能性が高いと考えているが、後者を証明するのは難しい。

動物のコミュニケーション解読に必要なこと
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