[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁は28日、今年に入り実施した4回の利上げでインフレ率を目標に戻すことができるか、来週の理事会で議論すると述べた。その上で、国内の物価上昇圧力は依然として強いと警告した。
第3・四半期の消費者物価指数(CPI)が高い伸びを示したことに加え、こうした総裁のタカ派的な発言を受け、市場が織り込む11月3日の理事会での0.25%ポイント利上げ確率は、それまでの69%から88%に上昇した。
ブロック氏は議会で、中東紛争が再び激化する中、原油と関連品目の価格が再度急上昇しており、インフレ率を大幅に押し上げるとの見方を示した。
同氏は「これらがインフレ問題を悪化させているのは確かだが、国内の供給能力の逼迫に起因するインフレも引き続き見られる」と述べた。
「重要な問題は、これまでの金融引き締めが妥当な期間内にインフレ率を目標に戻すのに十分かどうかだ」と指摘。「われわれは物価安定と完全雇用という責務を果たすことに全力で取り組んでいる」と語った。
政策当局者は、一連の供給ショックで世界的なコスト上昇圧力が強まる中、政策運営上のトレードオフが厳しさを増していると警告している。9月の失業率は予想外に5年ぶりの高水準となる4.7%に上昇し、中銀の予想を大幅に上回った。
それでもブロック氏は、基調的なインフレ圧力の強さが示すように、労働市場は従来の判断より「やや逼迫している」との見方を示し、経済成長が低調にとどまる期間がさらに必要だと述べた。
住宅市場は過去数十年で最悪の落ち込みに向かっており、家計の資産を圧迫する見通しだ。一方、データセンター投資の急拡大が経済全体の需要を引き続き押し上げている。