(本文第5段落目のトリム平均の前年比上昇率を「3.6%」から「3.7%」に訂正し、表現を調整しました)
[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア統計局が28日発表した第3・四半期の消費者物価指数(CPI)は、燃料価格が再び上昇したことを受けて伸びが大幅に加速した。コアインフレ率も高水準にとどまり、今年に入って5回目の利上げを見込む市場の観測を裏付ける内容となった。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁からのタカ派的な発言もあり、CPIを受けて市場が織り込む11月3日の中銀会合での0.25%ポイント利上げ確率は、発表前の69%から85%に上昇した。
豪ドルは0.3%上昇し、0.7043米ドルを付けた。3年物国債先物は7ティック下落し、95.08となった。
CPIは前期比1.3%上昇。第2・四半期は0.6%上昇だった。前年同期比では3.9%上昇した。
コアインフレ率の主要指標であるトリム平均は前期比1.0%上昇し、予想と一致した。前年比の上昇率は3.7%(訂正)と小幅に加速し、中銀の目標レンジである2─3%を大幅に上回った。
9月のCPIも前月比0.8%上昇、前年同月比4.3%上昇と、高い伸びを示した。
根強いインフレを受け、中銀は今年すでに4回利上げを実施し、政策金利を15年ぶり高水準の4.6%に引き上げた。必要なら追加利上げも辞さないと警告している。今年の利上げ幅は計1%ポイントと、他の多くの先進国を大きく上回っている。
北海ブレント原油価格は第4・四半期に入ってさらに10%上昇し、1バレル=110ドルを超えている。政策当局者は、これが経済全体の物価上昇圧力に波及することを懸念している。インフレ率が5年以上にわたり目標を上回る中、インフレ期待が定着するリスクもある。
統計では9月の新築住宅価格は横ばいだった。住宅セクターの新規需要鈍化を受け、一部の建設業者が値引きを拡大した。
ただ、9月は財とサービスの物価上昇率がともに加速し、それぞれ前年同月比4.6%、4.1%となった。