[香港 22日 ロイター] - 破綻した中国不動産開発業者、中国恒大集団の清算人は22日、2024年1月に香港の裁判所が清算を命じて以来2回目となる進捗報告書を公表し、これまでの資産売却や貸付金回収を通じて4億3590万ドルを回収したと明らかにした。ただ、同社に対して約460億ドルの債権を保有する債権者への返済がいかに困難であるかが浮き彫りになっている。
清算人は、27年上半期に債権者への第1回中間配当を目指すとしているが、その額は未定だ。
かつて中国最大の不動産開発業者だった同社は、約3000億ドルの負債の大部分について債務不履行に陥り、中国不動産危機の象徴となった。
香港本社で発見された107点の美術品のうち96点が2880万ドルで売却されたが、損失を伴うものだったという。このコレクションには、ピカソ、モネ、ウォーホルの作品に加え、ムーアやヘップワースの彫刻も含まれていた。
第4・四半期にはプライベートジェットも売却対象となっており、約1200万ドルでの売却が見込まれている。また、清算人は、20年に行われた寄付金の一部について、米国の大学に対し200万ドルの返還を求めている。
業界の専門家らは、会社の規模と複雑さを考慮すると、恒大集団の清算が完了するまでには10年以上かかる可能性があると指摘している。